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【羽織 後】

久々の作品。
息子らへの5歳詣り用の羽織をデザイン制作致しました。
きっと和装でオリジナルを作ってやれるのは5歳詣りが最初で最後かなと。成人式はスーツでいい!とか言われそうですし。

長くなりますが、“デザインと染め工程”と、デザインの一部になっている、切っても切れない思い出“長男と去年の大阪城での某ミュージカルのこと”を書きたいと思います。

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まず“デザインと染め工程”について。

柄は、兄弟の大好きな“蒸気機関車”を背に、袖には兄弟の干支の“辰”“申”に長男が今大大大好きな“恐竜”添え。雲取りの形を機関車からの煙にも見せつつデザイン致しました。

デザイン考案→下絵→PCでインクジェット染色用データ制作→白生地選び→工場での色指示→染色→金彩加工→仕立て

↓↓↓↓今回は金彩加工も自分でやりました。
機関車の窓から兄弟が手を振っています。

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【金彩】
 
↓↓↓↓袖口も左右色が違うという凝りっぷり。
 
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【袖口 左右】 

↓↓↓↓羽裏は兄弟の干支、辰に申が乗って一緒に夜空を飛び回っている図をパターンにしました。
“ずっと兄弟仲良く居てほしい”という母の願いを込めました。

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【羽裏】
 
そしてそして。もう一つ。
 
去年の大阪城での某ミュージカルの衣装で主役のために描いたデザインをアレンジして羽織にも羽裏にも染め上げました。

分かる人には分かるのだ…。たぶん。

一年が経とうとしていても、熱は冷めず、大好きな舞台。大好きな皆さん。
 
もう何も無いのは分かっているようで…でも、行ったらまだあの赤い幕があって、たくさんのごちそうがあって、あの舞台があると…あの戦いの世界に行けると、どこかでまだ信じております。

舞台、ミュージカルって何なのかも知らない、役者さんが役に扮している事も知らない、まっさらな4歳があんなに大規模なショーを何度も観るって、大人では測れないぐらい、大きな出来事だったんだなと今更ながら思います。
西の丸庭園に入ってすぐから、ボーンと異空間に入った気持ちだったんだろうな。
 
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先日、白い人に会えた時、

「よかったねー。会いたかった白い人に会えてー。」と言ったら

「ちがう!!ゆきむらも、いえやすも、もうよいのじゃも、ひでよりさまも、まいのおねえちゃんも、ゆきむらのちちも、あかのなかま、くろのなかま、ごちそうと、ベンチもだいすきなんや!!!」

…ベンチも大好き。と言い放ち…。

それを聞いた時に、もうロスとか、そういうものではなくて、彼の中に永遠に残る舞台なんだなと思い、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
まだ全シーン分歌えるし、あのシーンでの照明は赤と青のチカチカだった!とか、赤の仲間で一人だけ高く飛び跳ねる人がいるとか、本当に本当に細かいところまで全部覚えています。

そっかーー。
じゃぁ、そんな大好きな思い出も連れてお詣りに行きたいね。
と、母は必死にアレンジ。

(「全役の柄を入れろ」と言われて、「そんなことしたら、メチャクチャになる!」と言い聞かせ、主役の柄に絞ってもらいました。でも、赤色、黒色、白色、緑色、白い人の差し色だった金茶色など、色味に思いを含めたつもりです。)

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【羽織 前】

そんな経緯で、蒸気機関車、辰、申、恐竜、大阪城での某ミュージカルの思い出を、大正ロマン、昭和初期の面白い風に仕上げました。
また短期間での制作だったのですが、良い仕上がりになったんじゃないかな。


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さて、いつお詣りに行こうかな。
お天気と、彼の気分に合わせて考えます。 
彼のこれからの成長と、この5年に関わってくださった皆様への感謝を込めて、手をあわせて来ますね。


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おまけ。
母の不安。
当日、襦袢(白)を着た時点で、法師祭りにならないだろうか…。
お詣りに行けるんだろうか。